FEATURE
あの頃の想いをeb.a.gosに詰めて


いつまでも少女のようでいたいものだ、と思う。好きなことや 好きなものに目を輝かせ、「こうなりたい!」という憧れを胸に抱いていたい。
しかしそれは、難しい場合も多い。忙しい日常。社会の常識。年齢。さまざまなことに翻弄され、「こうなりたい!」より「このくらいでいい」という諦めと妥協が上回ってしまうことがある。

…と、話を唐突に始めてしまったが、今回のFEATUREは 昨年20周年を迎えた〈エバゴス〉について。
記念書籍 『EB.A.GOS バッグ ヲ ツクル』 もつくられ、一読しあらためて、ブランドの持つ唯一無二の世界観に心惹かれる。

  • eb.a.gos

〈エバゴス〉の歴史は、1997年、デザイナー曽我部美加氏により始まった。一体どこの国の言葉だろうと不思議に思う“eb.a.gos” というブランド名(bagという文字が隠れてる!)は、デザイナーの名字 “sogabe” を逆から読んだもの。今や代名詞になっている 紅藤×ブライドルレザーという最高の組み合わせは、カゴバッグを冬に持つという 今までにないスタイルを提唱した。

驚くのは、アーカイブのバッグも まったく色褪せることなく、今でもわくわくさせてくれるということ。これまでのバッグも今シーズンのバッグも同じように、〈エバゴス〉のバッグだ!と嬉しくなる。コレクターがいるのも納得だ。
〈エバゴス〉のつくり手たちによる ものづくりが、20年前から変わらず 一貫して遊び心に溢れ、無邪気に、しかし真剣に、楽しんで行われ続けているからだと感じる。

  • eb.a.gos
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丁寧で完成度が高いという点はもちろん、ブランドの特徴として印象的なのは、毎回設定されるテーマと、そのテーマにちなんだコインと呼ばれる小さいチャームだ。ソガベ語録とでも言うべき、テーマのネーミングセンスが 面白い。どれも素敵だが、筆者が特に気に入ったのはこのあたり。

2002 S&S
オモイダシテ ミマセンカ!!
タイセツダッタ イシコロ

2008 A&W
イツデモ ドコデモ ピクニック

2013 A&W
omoi tattaga kichijitsu, making is fun!!

ユーモアにあふれていて、なんとも可愛らしく、思わず微笑んでしまう。まるで絵本の中のように、やさしく あたたかい世界が、ここにはある。
  • eb.a.gos
今シーズン2018 A&W のテーマは、

モチアルク ヤマコトバ

コインは、山の夜空に輝くお星さま。キラキラとしたそのイメージを金平糖に重ね、京菓子店の本物の金平糖を サンプルにしてつくられた。
ひっそりと、外からは見えないところに付けられた小さなパーツ。そんなロマンチックな隠れたこだわりを、好きにならない女性がいるだろうか?きっと見るたびに、「うふふ」と嬉しくならずにはいられない。

  • eb.a.gos
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エアエイジでは、空間の一角に〈エバゴス〉のバッグたちを並べている。〈エバゴス〉を知っている方も知らない方も、女性は不思議とこの一角に吸い寄せられる。バッグ自体に、ものすごい力があるように。それから必ず、手に取ってみたくなる。そんな魔力にも似た雰囲気があるのだ。

そうしてそこに、だいじなものを、そっと入れたくなる。
幼いころ、山で帽子をひっくり返して、きのみを拾ったように。
波打ち際、ワンピースを広げて、貝がらを集めたように。
大切なものを 自分で持って歩く時のあの高揚感を、ふわっと思い出させてくれる。

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〈エバゴス〉は公式サイトを持たない。今回の書籍も、いわゆるブランドのカタログとは違う。ファッションにおけるひとつの歴史書であり、つくり手たちの伝記であり、デザイナーのエッセイであり、そして うつくしいバッグの写真が並んでいるさまは、まるで画集のようだ。モデルを起用したスタイリングなどは一切載っていない。こちらの想像力に 持つ姿を任せてくれているような、大らかさがある。

思い思いに〈エバゴス〉を持って、心踊らせよう。「女の子ってこうだよね」と、世代を超えて笑い合おう。私たちはいつだって、好きなものに目を輝かせ、わくわくしていいのだ。きっといつもの街が、景色が、目に一層キラキラと映る一日になるだろう。



A.I.R AGE [eb.a.gos online shop]





さいごに。
限定1000冊シリアルナンバー入りの、〈エバゴス〉初の書籍 『EB.A.GOS バッグ ヲ ツクル』 は、残りわずかですが、エアエイジで販売中です。〈エバゴス〉ファンはもちろん、何かをつくる方にとっては特に、感性を刺激される、とても興味深い内容となっています。ぜひ、バッグとあわせて、お手に取ってみてください。










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