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西アフリカの手しごとを 日本へと紹介しているブランド〈biga〉。誕生の背景、プロジェクトの在り方、そして今後目指すもの……ここでは3つに分け、〈biga〉創設者たちの言葉を借りてお届けします。少し長くなりますが、その魅力をより知っていただくために、ぜひ最後までお読みいただければ嬉しいです。

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Beginning of the Project

ブルキナファソへ嫁いだ一人の女性

日本から遠く離れた西アフリカの国。文化の交差点とも呼ばれるブルキナファソ……。そんなブルキナファソへお嫁に行った一人の女性をきっかけに、〈biga〉は始まりました。

「彼女を通じてこの国のことを知り、平和と貧困、子どもの未来、女性の生活について、自然と学ぶようになりました。そんな中、この国に対して何か出来ないかと考えたときに思いついたのが、〈biga〉というプロジェクトです」

そう話すのは、ブルキナファソへ嫁いだ女性の高校の同級生。〈biga〉は彼女らを中心に、ブルキナファソと日本の愛知県を拠点として、2011年11月にスタートします。

「西アフリカの人々の手しごとを紹介し、その売り上げの一部を、そこに暮らす人々や子どもたちのために還元しようと考えました」

〈biga〉では、軽くて丈夫な手編みのバスケット、楽しいモチーフのアフリカンプリント・パーニュで作った服やバッグなど、日本に暮らす私たちにも馴染むものをセレクト。その温かさは、日常をじんわり癒してくれるでしょう。

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〝子ども〟を想う、同じ母親として

また〈biga〉のコンセプトの一つに、プロジェクトメンバーのある共通点があります。

「私たち自身が子育てに奮闘していた時期でしたので、お母さん達にも手に取ってもらいやすい価格と、安心できる品質を目指しました」

西アフリカの人々が心を込めて作ったものを、日本で暮らす人々の手に届け、子育てをはじめ、暮らしの様々な場面で活躍させてもらいたい。そしてそれにより、ブルキナファソの子どもたちとお母さんの生活を、少しでも良くしたい……。

子どもを想う母親、そして母親として生きる女性のことを考えて生まれたのが、このプロジェクトなのです。


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Philosophy

一生のうちに出会うこともない人に、物を通じて出会うこともできる

〈biga〉は基本的にオンライン販売をしていません。それは、現地の作り手とスタッフ、商品の販売に関わる人々、そして使い手の皆が、手をつないで輪になり、循環するようなイメージで、製品を届けたいと考えているからです。

「物を持つことによって得られるのは、便利さや快適さ、ステイタスの他に、作り手の想いや暮らしに寄り添いイメージすることで生まれる、心の豊かさや喜びもあるでしょう。一生のうちに行くことのない場所、会うこともない人に、物を通じて出会うこともできます」

買い物以上の心の動きを届けるために、〈biga〉は直接の販売にこだわっています。そしてエアエイジもまた、そんな〈biga〉の想いを届けるお店の一つです。ゆっくり手に取って選んだものを そばに置くことの楽しさを、ぜひ味わってみてください。


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Vision of the Future

継続と継承。続けることと、繋げること。

〈biga〉が最も大切に考えていることは、継続と継承。
続けることと、繋げることです。

「私たち人間の寿命は100年もありませんが、自然と人の営みはそれ以上続いていきます。初めてブルキナファソの村を見たとき、こんな美しい暮らしがあるのかと感動しました。自然と共生していて、もし人が立ち去れば全て土に還るような静かな暮らしです」

ブルキナファソの暮らし。それは経済的な指標で測れば、あるいは最低レベルの、貧しい暮らしかもしれません。ただそこには確かな豊かさがあるのだと、〈biga〉のメンバーは話します。

「そこは、厳しい環境で生きて行く動物のような力強さと、知恵と、思いやりにあふれていました。そんな現地の人たちの言葉を聞いて、一緒に考え、ゆっくりと小さな種まきをしていけたらと思います」

そして彼女たちが小さな種まきと呼ぶそれは、未来のための、こんな現実的な動きでした。

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変わり続ける。ブルキナファソのために出来ること

〈biga〉はアイテムの販売をとおして、ブルキナファソの人々が生きていくためのサポートを行なっています。

かご編みの村には、継続的にオーダーができるように可能な限りのフォローを。
またブルキナファソの草木染め工房と、トゥアレグ難民の方々には、喜んでもらえるような仕事を。
子どもたちが自由に出入する寺子屋には、学ぶことに必要十分な環境を。

例えば、今回のイベントでご案内するかごバッグには、特徴的な真鍮のタグがついています。

「トゥアレグ族の皆さんは難民として入ってきた方々で、コロナによりヨーロッパからの仕事が無くなっていました。それで、もともとアクセサリーとして試作していた真鍮リングを、全てのタグとして採用したんです」

トゥアレグ族の方々は仕事として喜び、私たちはファッションとして楽しむことができる……。お互いのためになる道を、〈biga〉はいつも模索しています。

また最近では、ブルキナファソの人たちが自分達で運営していくマイクロファイナンスや、その資金作りのため、鶏を500羽育てて卵を販売する「Oeuf Project (ウフ プロジェクト)」も始まりました。

「変わり続けていくこと」が大切だと、彼女たちは話します。

「現代という時間の中で、私たちの活動の一片が、誰かの力になったり、喜びになったり、未来の糧となるように、急がずみんなで進んでいきたいと考えています」


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Edit by A.I.R.AGE
Thanks to biga








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