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わたしの定番 – 2
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FEATURE vol.22

たとえば、ウェス・アンダーソンはいつもクラークスを履いているなぁ、とか、ピカソはバスクシャツが似合うな、とか、ふとした時に引っかかることがある。そして思う。どうしてあれは、彼の、彼女の、「定番」になったんだろう。

もちろん身近な人でも。彼女はいつも左手の中指にあのリングをしてるな、とか、彼は決まってジャックパーセルを履いてる、とか。そんな感じで 些細な“こだわっていそうな”ところに気が付くと、その人のことを前よりすこしだけよく知れたような気がして 嬉しくなったりするものだ。この話題をきっかけにして会話が始まれば、もっと素敵だろう。

・・・そんなことを考え始まった、「定番」にフィーチャーしたシリーズ。題して「わたしの定番」。(初回からちょうど1年経ってしまったが)満を持して、その第二弾をお届けしたいと思う。

第二弾も、エアエイジをよりよく知ってもらうきっかけになるよう 願いを込めて、当ストアスタッフの「定番」をご紹介しよう。

今回は、レディーススタッフ・木村さんにとっての〈エバゴス〉にフィーチャー。

勤務を終え「お疲れさまです」とお店を出る木村さんが、その手にころんとしたカゴバッグを持っているのが可愛くて、思わず見入ってしまったことがある。別日は、こなれたキャンバス地と籐の斜めがけ。また別の日は、違うカゴバッグ…
どれも使い込まれ、オンリーワンというか、それだけが持つ歴史のような、特別な雰囲気がある。季節問わず あくまで自然にコーディネートに取り入れている様子が、とても素敵だった。

木村さんが手にしていたそれらのバッグは すべて、〈エバゴス〉のカゴだ。
エアエイジにもファンが多い、日本のカゴバッグブランド〈エバゴス〉。彼女もまたファンの一人で、「定番」に違いないだろうが、そもそもなぜ〈エバゴス〉を選ぶのか、どんな魅力があって、何が人を魅力的に見せるのか?

…木村さんのコレクションを見せてもらいつつ、そんなところに、踏み込んでみた。




− 木村さんが〈エバゴス〉を持つ姿、とても印象的に思っています。どのくらい前から愛用されていますか

ありがとうございます。〈エバゴス〉を持ち始めてから、今年でちょうど10年になります。


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− 10年!まさにご自身の「定番」と呼べるバッグですね。たくさんお持ちだと思いますが、最初の1つとそのエピソードがあれば、お聞かせいただけますか

10年前に出会った私のファーストエバゴスは、この横長のカゴバッグです。実はこのバッグ、婚約指輪の代わりに買ってもらったもので。


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木村さんのファーストエバゴス。2010SSのシーズンテーマは「WAHA.UFU.E-N」。笑い声をテーマにデザインされた、ユニークなコレクションだった



〈エバゴス〉を知ったきっかけは、当時務めていた「アムル」(今はなきエアエイジの系列店)でした。可愛くて、かっこよくて、とても憧れていたけど、当時22、3の私にはやっぱり高かった。いつかは欲しい…と、いつも思っていました。そんな時に、結婚が決まったんです。私も夫も、婚約指輪はいらないと考えていて、だけど思い出になる何かが欲しくて…〈エバゴス〉がぴったりだ!と、すぐに思いつきました。それを夫も賛成してくれて、「アムル」に買いに行ってくれたんです。ギフトラッピングは、今も一緒に働いているスタッフさんがしてくれました。そんなエピソードも含めて、思い出深いバッグですね。


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− 持つたびに、いつでも当時のことを思い出せるんですね。素敵です!そしてこのバッグを皮切りに、〈エバゴス〉の魅力にハマっていったということでしょうか

その通りです。やっぱり、人間って欲深いものですね(笑)ひとつ持つと、他の形もほしい!となってしまって。というのも、〈エバゴス〉ってどんなスタイルにも合わせやすくて、とても便利なんです。たとえばシンプルな装いにはアクセントになるし、派手かな?ってときにもすっと馴染んでくれる。だから本当に重宝しました。こんな便利ならって2つ目がほしくなっても無理ないと思うし、コレクションされる方の気持ちもよく分かります。


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2つ目は、通称チョコボールかな?丸いかたちのバッグにしました。最初が四角だったから、丸いのもほしくて。これは「アムル」で完売してしまっていたバッグで、諦めきれずにいたんですけど、夫と二人で旅行に行った神戸で手に入れました。だからこのバッグもやっぱり、その旅行のことを思い出しますね。



−「そのバッグと出会ったときの思い出」というのは、〈エバゴス〉側の意図でもあるのかもしれませんね。〈エバゴス〉というと、そのシーズン毎のコイン(バッグについている小さなチャーム)が特徴的で、同じバッグでも、製造年によりコインが違っていたりします。節目に選んだりすると、より特別感が増しそうですよね

確かに、コインがついているのは嬉しいですし、その特別さをより感じる理由になっていると思います。女性なら誰でも好きなんじゃないでしょうか。自分だけの秘密のマークみたいで。
3つ目に迎えたのはキャンバス地と籐のポシェットですが、これもやっぱり、当時のことを思い出しますね。これは、一人目の子供を産んだときに買ったものなんです。赤ちゃんがいると、これまでの2つのバッグはどうしても使う機会がなくて。それでも〈エバゴス〉を持ちたい!と思っていたら、ちょうど入荷しました。その時はもう「アムル」はなくて、「エアエイジ」で買ったかな。


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息子さんとの思い出が詰まったバッグ。色褪せや擦れもまた大きな魅力となっている


今もお店にある定番のシリーズなので、新品と見比べると自分のは色褪せているしくたっとしているけど、それでもその風合いと、当時のコインを見ると、これまでの歴史というか、頑張ってきた自分をちょっと褒めてあげたくなるような…そんな気持ちになるんです。



− 人生の行事ごとに、大切に迎えていらっしゃるんですね。…今までにお聞きしたもの以外に、もう2つあるようですが…?

この2つですね。実はこれ、母のものなんです。私がこれだけ〈エバゴス〉を気に入ってるので、母も気になっていたみたいで。

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お母様のバッグたち。「今だったら選べない」というアイテムも、年齢とともにしっくりくる時が来るのかも


「いつかあなたにあげられるしね」と言ってくれていますし、今でも貸し借りします。60代の母と30代の私が、同じように良いと思えて、どちらのスタイルにもすっと馴染むバッグって、〈エバゴス〉以外にないと思うんです。いつか自分が母の年齢になったとき、まだ全然わからないけど、今度は息子のお嫁さんと一緒に楽しんだり…そんな未来もいいな。



− それではさいごに。木村さんにとって「定番」とはなんですか?

漠然としているかもしれませんが、自分を重ねられるもの でしょうか。その時その時の景色や匂いだったり、大げさだけど、自分の歴史みたいな…そういうものを感じられるものは、ずっと側に置いておきたいですし、大切にし続けたいです。
余談ですが・・・先ほどもお話ししましたが、結婚してちょうど10年、今年も節目なんです。記念に、今度もやっぱり〈エバゴス〉がいいなと、こっそり思っています。



− ありがとうございました。木村さんの〈エバゴス〉が、「定番」としてご自身とともにどう変化していくのか…また見せていただける日を楽しみにしています!






やっぱり「定番」って、面白い。これを機に、あなたも自分の「定番」について考えてみませんか?もし今「定番」がないのなら、エアエイジで見つけてみませんか?

今回話題の中心となった〈エバゴス〉のアイテムたちは、ちょうど今日11日(木)から21日(日)まで、エアエイジのイベント「エバゴストワタシ」で多数ご案内しています。オンラインストアも充実しているので、この機会にぜひご覧ください。

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あの頃の想いをeb.a.gosに詰めて



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エバゴストワタシ。何を持って、歩いてく?




文:山田ルーナ






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