FEATURE
JILL PLATNER、装飾品を超えて
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FEATURE vol.23
JILL PLATNER|ジルプラットナー



〈JILL PLATNER〉をご存知だろうか。

NYの女性デザイナーが手がけるジュエリーブランド、〈JILL PLATNER〉。デザイナー自身サーフィンが趣味ということもあり、デザインにはその自然を愛する姿勢がよく表れている。
シルバーとゴア社の糸を使ったネックレスやブレスレットがブランドの代名詞になっているが、多くの人は、これらを見たときに「想定外」を感じることだろう。それは決して使いづらい奇想天外さではなく、自分たちのジュエリーへの凝り固まった考えを、少しほぐしてくれるような、常識の少しだけ横にいてくれるような。そんな心地よい「想定外」が、〈JILL PLATNER〉のジュエリーにはある。


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日本では男性を中心に人気が高まりつつあるブランドだが、自然に着想を得た有機的なデザインを見れば、女性デザイナーによって生み出されたことに大いに納得できるし、もっと多くの女性が身につけるようになってもいいとも思う。


ここですこし、ジュエリーを身につける目的について考えを広げてみよう。

私は、あなたは、なぜジュエリーを着けるのだろうか。
かっこよく、あるいは可愛く見せるため。コーディネートの足りない部分を補填するため。そんな「装飾品」としての役割をジュエリーに求めている人が、大多数ではないか。

無論ジュエリーとはそういうものだし、〈JILL PLATNER〉は「装飾品」ではない!などと言うつもりもない。

ただ、〈JILL PLATNER〉のジュエリーには、付加価値がありそうだ。


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古来 ジュエリーとは、災いから身を守るためのお守りのような存在だった。そして時代を経て、それは信仰の対象となり、現代では美しさを求める「装飾品」という位置付けになっている。

私が思うに〈JILL PLATNER〉は、ジュエリーの役割とされてきた多くのことを、現代において担ってくれているようなブランドなのではないだろうか。

小さなジュエリーに姿を変えた、雄大な海や、山や、月。それらを身につけることで得られる、圧倒的な存在に守ってもらえるような感覚。そして感じる、自然への感謝と共感。
デザインのかっこよさはもちろんだが、こういった「装飾品」を超えた魅力を、〈JILL PLATNER〉は持っているのだ。(むしろ「装飾品」という役割がおまけなのか?)


又サーフィンをする時のことを想定して作られているので、耐久性・速乾性に優れているというのも素敵だ。肌身離さず着けることが出来るし、共に過ごすほどに、自分の一部のように心地よく感じられるだろう。


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エアエイジのバイヤーは、〈JILL PLATNER〉を取り扱うことになった経緯をこう語る。

「これは、売れるだろうと思って決めたわけじゃない。ただただ共感し、熱量を持って自分たちの言葉で伝えられると思ったし、その熱量をお客様にも感じていただけると考えました。純粋な自然へのリスペクトによる、媚びない物作りの姿勢を、プロダクトと一緒に届けられたらと思います」

彼もまた、〈JILL PLATNER〉のファンの一人だ。どんなスタイリングの日でも、〈JILL PLATNER〉を身につける。そのジュエリーは、あくまで中立的に、服でなく、肌に寄り添う。


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私たちが〈JILL PLATNER〉を身につけるのは、見た目以上の価値をそこに見出せるからだ。
大げさに言うと、この地球に生きていることを思い出し、自分のちっぽけさと偉大さを同時に感じられるような、そんな魅力が、〈JILL PLATNER〉のジュエリーにはある。


なぜ身につけるのか。その意味をもう一度考えて、ジュエリーを選んでみよう。
さあ、装飾品を超えて。








現在エアエイジでは、〈JILL PLATNER〉のオーダー会を開催しております。
JILL PLATNER PRE ORDER EXHIBITION
会期は12日(日)まで。この機会に是非ご覧ください。


文:山田ルーナ






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