FEATURE
Dialogue about TEÄTORA / 日常に欠かせない道具
愛知県春日井市のセレクトショップ エアエイジでは、9月23日(木・祝)よりTETORA(テアトラ)のモアバリエーションフェアを開催する。昨年につづき第二回目となるこのイベント。らしさが詰まった定番の生地のほかに、今年も数種類の新しい生地が揃い、待ち望んでいたファンも多い。
本記事では、エアエイジメンズスタッフのお二人に、イベントの見どころとブランドの魅力について、話を聞いた。
待望のモアバリエーションフェア
– 第二回目となるTEATORAのモアバリエーションフェアが23日にスタートしますが、前回のお客さまの反応はいかがでしたか
小原:アイテムが一堂に会するイベントという点で、やはりご好評いただきました。TEATORAをご存知の方は元から多かったのですが、生地を見比べられる機会が少ないブランドなので、お店としてもそういう場を持ちたいと考えていたんです
松本:TEATORAは、一つの型をさまざまな生地で揃えていたりしますよね。ファッションというよりはむしろ ご自身のライフスタイルに合わせた道具のような存在として、せっかくなら直接触れて、比べて、お選びいただきたい。昨年は初めてそのような機会を持てたので、既存のファンの方だけでなく、新しいTEATORAファンも生み出せたのではないかと思います
どんなシーンでも頼れる懐の深さ
– 昨年のイベントでは沢山のTEATORAファンを生み出せたとのことですが、どのような方が購入されることが多いのでしょうか。ファッションや年代に偏りはありますか
松本:TEATORAに限っては、モードからカジュアルを好まれる方まで、幅広く購入されている印象があります。僕自身、ビンテージやデザイナーズなどさまざまな洋服を好んで着ますが、TEATORAはどのような雰囲気にも合う懐の深さがあるので、重宝していますね
小原:振り幅の大きいブランドですよね。良い服って世の中に沢山ありますが、気負わずデイリーに着られるかというとそうじゃない服も多い。デザイン的すぎてとても普段着には着られなかったり、クリーニングオンリーで、サッと羽織ることができなかったり。その点TEATORAは、デザインも生地も良いんだけど、お洒落をしたい時から部屋着まで網羅してくれる
松本:僕は、TEATORAは汚れてもいい服という認識をしています。先日このコートを汚してしまった時も、洗濯機にかけたら簡単に落ちて、そしてあっという間に乾いた。良い服って汚してしまうと落ち込むけど、TEATORAは良い服なのにむしろ「汚れたのがこれで良かった」と思えるくらい。安心感があるんです
小原:極端な話、子供をもつお父さんが、朝仕事に出かけて、そしてそのまま幼稚園に迎えに行き、公園で一緒に遊び、帰ってから家でくつろぐ…ここまでを一着でできるような服が、TEATORAなんです。オールマイティーなワークウェアなので、幅広い世代の様々な趣味をもつ方々に 支持されています
邪魔をしない服。ライフスタイルに合わせて
– TEATORAを語る上で、生地の豊富さは欠かせません
小原:それぞれの生地にコンセプトがあり、そこがTEATORA最大の良さだと考えています。どのような人の生活にも、必ずどれかがぴったりハマるはずです。そして邪魔をせず、より便利にアップデートしてくれる。ファッションというよりむしろ道具のような魅力を僕は感じます
松本:「邪魔をしない」という言葉にとても共感します。実は僕は、TEATORAに対して、直接触れるまでポジティブなイメージを持っていませんでした。ずっとサッカーをしていたのもあり、化繊=運動着のような感覚があったのです。だけど実際に着てみて、良い意味で裏切られました
小原:動作も、ファッションも、行動範囲も、邪魔しない服だよね
– 生地を選ぶ魅力というのはどういうところにありますか
小原:使うシーンについて突き詰めて考えた時に、好みが出てくると思います。そういう点では、どうだろう、例えばガジェットを選ぶことと似ているかもしれない。写真をよく撮るからこのスマホを選ぶ、というように、自分はこういうところでよく動くからこの生地とか。カメラマンや病院関係のお客さまなどもいらっしゃいますが、それぞれのスタイルに合う別の生地をやはり選んでいかれます
松本:iPhoneを持っている人がiPadやMacBookを買うように、通年素材のセットアップを買ったから次はダウン、とか、夏物、とか、TEATORAで固めていく方も多いですよね。知れば知るほどファンになるというか、生地が豊富だからこそ「ここで全部揃う」と思えるのは魅力だと思います
小原:二番煎じのようなブランドも多いですが、やはりTEATORAはパイオニア。無駄のない生地感からは、研究の努力を感じずにはいられません
注目の新生地「ゴーストコード」
– 今回のモアバリエーションフェアでは新しい生地も展開されます。お二人が注目している生地をそれぞれ教えてください
小原:これは被るんじゃないかと思いますが…僕は「ゴーストコード」です
松本:はい、同じです(笑)かしこまったビジネスシーンでも着られるような、化繊っぽさをまったく感じない綺麗な表情と着心地。すごい生地が出てきたなと感じています
小原:当店にとっては 久しぶりの通年素材ですしね。この綺麗さが何より魅力で、今のファッション感にとてもよく合っていると思いました。心が読まれているのかと思うくらい、気分だった。エアエイジでは最近〈THE RERACS〉や〈LEMAIRE〉などモダンでシンプルなブランドの取り扱いを始めましたが、そういう雰囲気にもよく馴染むと思います
松本:クラシックで、とにかく美しい。「パッカブル」や「ソロモジュール」などすでに通年素材を持っている方も、きっと欲しいと思う生地です
小原:もちろん他の新生地も魅力的ですので、どうぞ楽しみにしていてください
– スタッフのお二人はどのようにコーディネートに取り入れたいですか
松本:綺麗なものを、あえて古着やミリタリーで。そういうバランス感で合わせたいと思います。ハイテクと古いもののミックスや 異なる時代のアンバランスさに、個人的に惹かれてしまいますね。そういうものがバチッとハマった瞬間は、やっぱり面白いです
小原:僕はやはりセットアップで。味気ない答えですが(笑)制服のように制限をつくった中に生まれる自由というものに、テンションが上がります。他のアイテムで色を外したり、そういう楽しみ方をしてほしいですね
コロナ禍だからこそ
– さいごに、イベントにお越しになる皆さまにメッセージをお願いします
小原:この2年間、大きく生活が変わり、何を買えばいいのか分からなくなった という声もよく耳にします。そういう方にこそ、新しい選択肢として、TEATORAをご提案したいです
松本:「どこで」「誰と」「いつ」会うために着るかを考えてお買い物をされる方は、やっぱり多い。そういう方が、このコロナ禍で楽しみを失ってしまっている印象を受けます。そんな方にこそ、袖を通していただきたいですよね
小原:騙されたと思って一度着ていただけば、あらゆるシーンで着用しているイメージが浮かぶと思います
松本:迷ったらとりあえずTEATORA、と思っていただいても いいのではないでしょうか
小原:正直価格は高いですが、道具のように考えればむしろその高さを補って余りある服だと感じます
松本:自分にとっての最高の一着と出会いに、是非お越しいただきたいです
お二人の話を聞いて、TEATORAの服はファッションというよりむしろ道具のような存在として、日常に欠かせないものなのだと感じた。
「TEATORA more variation fair」は、9月23日(木・祝)から26日(日)の4日間限定開催。エアエイジセレクトの秋冬の新作とともに、TEATORAの豊富な型と生地をとおして、普段の生活を一層快適にお楽しみいただきたい。
▶︎イベントの詳細はこちら
https://airage.jp/2021/09/teatora-more-variation-fair-2021/
文:山田ルーナ